ムスリムとしての礼儀やマナーには、どんなものがありますか?

イスラームと言えば砂漠がある遠い国で、日本とかけ離れているので礼儀も、マナーも全く違うのでは?と思いませんか?

礼儀とは、社会的な場面で他人に対する敬意や思いやりを示す行動や態度のこと。日本の文化では特に重要視されていますよね。
実は、イスラームにおける礼儀やマナーも日本ととても似ている・共通しているところが多いのです。
その例を5点挙げてみました。


1.礼儀

日本の礼儀では人と接する時、敬意が大切ですよね。言葉も敬語や丁寧語、謙譲語などあり、これらの言葉からだけでも、いかに日本の文化が相手の立場や年齢を尊重する素晴らしいものなのかが伝わってきます。
一方イスラームでも、日本と同じように、人と接する時の敬意、謙虚さをとても大切にしています。

2.おもてなし
年長者や家族、そして旅行者にまで日本のように「おもてなし」の文化があります。ゲストを歓迎し、寛大にもてなすということです。
イスラームでは、すべての人間には神さまに与えられた特別な価値があり、かつ人間は平等なので(西洋文化で認識されている平等とは異なります。これについては他でお伝えしますね。)、どんな人にも礼儀正しく接し、尊重するようにとされているのです。


3.清潔さ

公共の場でゴミを出さないことは、基本的なマナーです。
そのうえイスラームでは、ゴミを拾ったり、道に落ちている木の枝や危ないガラスの破片を道端に退けるだけでも「ハサナート」がもらえる優しい行動だとされています。
ですので、我が家では子供も進んで「天国へ近づけるポイントがもらえるね」と言いながら日常的にこのような行動をしています。
身体・環境の清潔さも宗教的に義務とされているほど、清潔さは大切なものとして尊重されています。


4.控えめな態度

男女関係なく静かで落ち着いた振る舞いが推奨されており、大きな声を出さないというのが、イスラームにおける礼儀です。
自己を抑えることに重きを置き、傲慢にならないように再三クルアーンの中で注意されるほど、謙虚さを重んじるというのが、イスラームの教えです。

5.調和
集団の調和を重んじている日本ですが、イスラームもお互いに結束し助け合うこと、つまり共同体の調和を大事にしています。

日本とイスラームが発祥したサウジアラビアとの距離は1万4000キロ。
それにも関わらず、敬意・謙虚さ・挨拶・おもてなし・清潔さ・共同体などの点で実はこんなにも似ているところがあります。

具体的な表現方法はそれぞれの文化に因んだ方法ですが、共通点が多いことは興味深いと思いませんか?


Q. イスラームでは、ムスリム以外の人に対し、どのような振る舞いが奨励されていますか?

イスラームの教えは、ムスリム以外の方々に対しても、優しい親切と公正な心、そして深い敬意を込めて接することを美しく奨励しています。
困っている人をそっと支え助け合う絆も、大切にします。
決して信仰の違いを嘲笑ったり、信仰を強要したりせず、お互いの信念を優しく尊重するその基盤は、「宗教に強制はない」という穏やかな言葉からきています。


Q. こんな挨拶や行動をするとムスリムの方に喜んでもらえるというようなことはありますか?

全世界のムスリム共通の挨拶で「アッサラーム アライクム(あなたの上に平安がありますように)」とあるのですが、もしムスリムを見かけたらその挨拶をしてくださったら、とても嬉しいです。
暗い話になってしまいますが、残念なことに現代ではイスラーム=テロなどという誤った認識をしてしまっている人もいます。
そのことから「自分はどう思われているんだろう。」と疑心暗鬼になってしまっているムスリムもいるので、他の人と同じように普通に接していただけるだけで、とても喜びます。






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ムスリムの方と一緒に過ごしたり食事をするときに気を付けた方がいいことはありますか?